2008年02月23日

ハワイの杜 #2

素敵な家に泊まった。
何よりも朝の目覚めが素敵だった。

眠りに入る直前の真っ暗な庭の眺めが素敵だった。深い沈黙の夜の音色が素敵だった。

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モンタナに電話した。家をつくった人の名前を教えてもらった。

変わり者、アーティスト、人見知り、そして仲間思いの親分気質。そんな評判の男だった。

僕は彼に会いに行った。
ここはハワイ。その家はヴァケーションレンタル。ハワイロングステイの下見に訪れた一軒の家。その家を建築した人間に会いたくなった。


「ついておいで」

真っ黒なサングラスにすごく良く通る声で、彼は車を止め、窓から僕に手を振った。

僕は自分のレンタカーで彼の車の後を追った。丘、いや山だ。その中腹に彼の自宅兼オフィスがあった。

暖炉の煙が上っている。ハワイの山。牛と山羊が遠くに見え、大きな犬が彼の車を見つけ、尾を振り駆け寄る。

彼は車を止める。デッキで待つ彼のガールフレンドが、車椅子を車に近づけ、彼の足を片足ずつ抱え、そこに固定していく。

「5年前、事故でね。」

カリフォルニア州知事に良く似た風貌の大男。若い頃は空手の試合で日本にも行ったことがあるとのことだ。
彼が淹れるコーヒーを飲みながら、僕が最近の日本の話をして、その後彼がハワイの建築の話をする。

「オレには良い仲間がたくさんいるんだ。」壁の写真には、完成した家の前でたくさんの大工さんに囲まれた彼がいる。そこは僕がおととい泊まった家だ。

彼の家には、ハガネのようなその上半身を鍛えるための器具と、逆流式プールがある。事故の後はしばらく自暴自棄になっていたらしいが、復帰第一作目は彼自身車椅子のまま自ら電気のこぎりを持ったらしい。そういう男だ。

素敵な家がまたできる。彼の魔法の図面と優秀な仲間たちによって、素敵な家がまたできる。


ハワイの杜。
そこにあるのはそういう家です。

posted by 海外ロングステイ相談室 at 16:54 | ホノルル ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | ○ハワイの杜