2008年07月07日

1776年7月4日

テレビの画面から、前置きなく昔見慣れた景色が飛び込む。

同時に寂しさに似た感情が腹の底からこみ上げてくる。
やがて時間を置いて鈍く鼻先が熱くなるのを感じる。

油断していた。

2週間ぶりの休日の前日、ビールと新作DVDで明日の休暇の前祝をしていたところだった。

緊張を一気に解き、映画の内容に入り込んだ矢先だった。

サンフラン家.jpg    サンフラン家2.jpg




その風景に不意をつかれた。
それからどう沸き起こったか知れないその感情にしばし戸惑った。


「懐かしい」、その感情が「寂しい」という感情を掻き出すことは十分理解できる。
誰にでも時々あることだ。

しかし「懐かしい」その感情はやがて風化していく。
そしてそのことを感情として理解した時、そこには寂しさと同時に、恐怖にも似た感情が入り混じる、そういう新たな感情が生まれてくる。

人は忘れてしまう。
しかし感情の忘却は記憶の忘却のいつもほんの少しその後方にある。
記憶はぼんやりと曖昧になってきても、その感情だけはまだしっかり残っていたりする。
ふとこみ上げた感情はまだリアルだ。でも残念ながら当時の情景の記憶は曖昧でぼんやりとしてきている。
だからいずれはこの寂しく切ないと想うこの感情も、いつかは別の感情へと変わっていくのだろう。
そのことがもっと寂しくもっと切ない。


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1776年7月4日、アメリカ独立宣言。

この時はよく考えたらまだ戦争の真っ最中だ。
しかしアメリカではこの日が最も重要な日とされている。
開戦日でもなく終戦日でもなく、宣言したこの日がもっとも重要とされていることがアメリカらしいと思う。

この意思あればこそ、この結果となったのだ。

意思が事実を作るのだ。

そういう清さみたいなものを感じる。


76という全米で最も有名なガソリンスタンドがある。真っ赤な丸に紺地のロゴマーク、すっかりおなじみの景色だ。76、この由来はこの年1776から来ている。
こういうシンプルなネーミング、これこそアメリカらしい。

遅ればせながら、、、、。
とりあえずジュライフォースに乾杯しよう。


タグ:4th of July
posted by 海外ロングステイ相談室 at 22:06 | ホノルル ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | ○逆ホームシック