2008年07月09日

米国のビザについて少しだけ、、、。

米国のビザについて少しだけお話してみようと思います。

海外ロングステイに関する様々なご質問を頂く中で、このビザについてかなり誤った解釈をされている方が想像していた以上に多いことがとても気になっています。

City001.JPG

中には、ビザウェーバー(いわゆるビザ無入国)の滞在期日は3ヶ月間である、と誤解している方もいます。
ビザ無渡航の期限は90日間です。
ですから3ヶ月だと思っていて91日目になってしまうと不法滞在ということになります。
たった一日のことですが、1度でもこれをやってしまうと次回の入国が非常に難しくなります。

そしてこれも不思議に多くの方々に広く浸透しているお話なのですが、90日滞在が年に2回可能である、というものです。
つまり一年に180日間は合法的に滞在できるというのです。

90日滞在は確かに法律ですが、それが2回合計180日滞在という法律はありません。
でも多くの方がそう思われているのも事実です。

このような誤解はいったいどこから生まれたのでしょう。実に不思議です。


話しは変わりますが、米国確定申告義務者は何もアメリカ人に限りません。
外国人でもその義務のある人は大勢います。
米国内で収入の有った人は当然ですが、米国に一年のうちその半分以上、つまり183日以上滞在した人にも確定申告の義務が生じます。これは居住者と見なされるからです。(結果納税額が0でもです)

ですから想像するにくだんの「180日」と言う数字はここが発端なのでは、、そう考えています。

そもそも確定申告を受けなくてはいけなくなるということはアメリカに住んでいると見なされているということです。
ですからビザ無滞在でこれに該当するということは極めておかしな話なのです。

ですからビザ無の滞在の場合滞在日数は必ず合計182日以下でなくてはなりません。
そしてこの日数にしてもこの期間は間違いなく滞在できる、そういうことでは当然ありません。
これを決めるのは入国審査官だけです。
入国審査官がもし「NO!」と言えば駄目です。

90日+90日=180日、もしくは90日+46日+46日=182日滞在しようとする方の多くは恐らく現地に家を所有している方々でしょう。

たとえばあなたがそうだとして、あなたは自分たち不動産所有者はその国にお金を落としている分他のホテルステイの観光客よりも優遇されても然りと思ってしまうこと、ありませんか?

もし少しでもそう思ったことがありましたら、次回入国審査官に「NO!」と言われないために、是非ともその考えを捨ててください。

グリーンカード、つまり移民ビザ保持者以外の人は自国に帰る事を前提に入国が許可されているのです。
ですから家が有る方の場合ですと、逆にこのまま住み着くのではないかと余計な誤解をされることもあるのです。
用心してください。あくまで旅行です。観光です。住み着くことはありません。一切その気はありません。そういう態度で具体的に入国審査を受けてください。

一番重要なことはとにかく帰りのチケットを持っていることです。
そしてむやみに家や貯金がアメリカにあることを審査官にひけらかさないようにしてください。誤解しないで下さい。うそをつけということではありません。うそが最もこの場合いけないのです。
僕が言いたいのは、家がある、お金がある、これはいいのです。しかしその家とお金がこの国であなたが住むためのものである、そう思われないようにしてください、そういう意味です。
是非とも審査官が、あなたが日本に帰る理由を探せるようにお話下さい。

City005.JPG

ついでにこの入国審査官について補足しておきますと、入国に関しては入国審査官が全権を握っています。

その審査官が「NO」と言えばそれきりです。
そして一度でもNoと判断されるとその記録が残ります。そして次の入国は簡単ではなくなります。


ついでにもう一点補足します。
ビザというのは入国許可書のことです。これは領事館で発行されます。
しかしこれを取ったからといって必ずしも入国できるとは限らないのです。

先ほどと同じです。
滞在許可は入国審査官が決めることなのです。これがないと例えビザがあっても入国できません。

飛行機で書かせられるI−94というのはフォームありますね。
これが滞在許可書です。
ここに入国審査官が滞在日数を記入します。
ビザと同じ日数ということではありません。

このI−94に記入された日にちがあなたの合法滞在日数となるのです。
入国した時点でビザに書いてある数字はもう意味を成しません。
I−94が全てです。誤解しないように十分気をつけてください。

そしてたとえその時ビザの有効期限が残り少なくなっていたとしても、I−94に記された日にちは滞在できるのです。
(ビザの有効期限残り4ヶ月、I−94の残日2年、この場合2年滞在は合法です。しかし4ヶ月後一時的に国外に出てしまった場合、残っていたI−94の日数は全て消えることになります。ビザを再び取らなければ再入国は出来ません。)

また、5年間のビザを持っていたとしても、入国時Iー94に1年間しか滞在日数が記入されない場合もあります。
当然合法滞在日数は1年間です。
間違ってもビザを優先してはいけません。それは不法滞在となります。

余談ですがこのような場合は、1年後にカナダかメキシコ以外の海外に一度出て、またすぐ再入国すれば、新しいIー94がもらえます。(しかもビザはまだ残っているので日本に行く必要は特にありません)


ビザについて語ることは非常に難しいです。
場合によってはその人の人生を左右しかねません。
ですから軽はずみにアドバイスはできません。

そしてビザについては、時々法律が変わることもあって、こういう場で文字として記録しておくことは後の人たちに要らぬ誤解を招くのでは、そうつい考えてしまいます。

数ヵ月後法律が変わり今日お話したことの一部が変更してしまうことも十分ありえますので、ですからこのような場で解説をすることがどうなのか正直迷うところです。

しかしながら多くの方々とお話するうちに、あまりにもたくさんの方がこのビザというものに関して誤解をされているようですので、やはり少しだけこの件に触れてみることにしました。

グリーンカードの抽選もそろそろです。(もし今年もあれば、、。)
ですからその前に、次回ももう少しこのビザのことについて整理して触れてみようと思います。
posted by 海外ロングステイ相談室 at 22:23 | ホノルル ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | ○ビザ