2008年12月11日

ハワイからの召喚状

突然ハワイの裁判所から届く召喚状。


お客様からの問い合わせです。
 

このお客様、最初召喚状をいつものように現地の業者からのダイレクトメールか何かだと思っていたようです。
 


内容はすごいものでした。

ハワイの建築会社からこのお客様が訴えられ、その裁判のための召喚状でした。

契約不履行、代金未納、材料費維持費、損害賠償、督促に対する度重なる無視、、、すごいことになっています。

知らないうちに犯罪者扱いです。被告人になっています。


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お客様は日本の海外不動産会社からハワイの土地を買い、そしてその会社で建築契約をしたそうです。

この日本の会社は最近潰れたそうです。

経営者は現在行方不明で、担当者だった元社員に何を言ったところでラチがあくはずもありません。彼もそれどころではないようです。

全額ではないまでも建築費は既に一部支払っています。
そのお金については弁護士に依頼して幾分でも戻ってくるよう動いてもらっています。
 



結局お客様の支払ったお金は1セントも現地業者にはいっていませんでした。
全てその会社の運転資金に換わっていました。

都合の悪いことに、英文の契約書には言われるがままにお客様本人がサインしています。

契約上はこの日本の会社は関係ありません。
お客様と現地の建築業者との問題です。

紙切れにそう書いています。
そしてこの紙切れが全ての国です。
 


難しい事件です。
 


ハワイの弁護士をお世話します。
民事裁判の、しかも実際に法廷に出てやり合うことを得意としている元ニューヨーカーのハワイ州弁護士です。
当然金額も張ります。
でも彼が適任だと思いました。




結果は、違約金の減額。
 

結局、法廷には立つことなく、示談で終了しました。

そして減額されたその金額にしても、最初に請求されていた違約金から弁護士費用を差し引いた額とほとんど変わりません。  


うまくいったとは言えません。




海外ロングステイ相談室



ところで、僕は弁護士でもないし、会計士でもないし、ブローカーでも、建築業者でもありません。

皆さんよりほんの少し海外サバイバル経験のある一日本人にしか過ぎません。
 

開き直っているわけではありません。





たとえば、弁護士のたらいまわしにより起こる「過剰支払い」と「未解決」。

そして、そこが自分の専門地域でもないブローカーに不動産売却を依頼したために起こる「時期逃し」と「安価売却」。 

そういう事例をたくさん目にしています。

そして身をもっても経験しています。
 



第一に、トラブルが起きても、ほとんどの方は英語が話せません。

 たとえ
英語ができたとしても現地の社会文化風習に明るいわけではありません。 


だからそんな時に頼りになるのは現地の日本人弁護士となります。

しかし日本語が通じお客様とのコミュニケーションがどれだけ円滑だろうが、それはまったく別の問題です。
事件はこちら側ではなく向こう側にあります。

大切なのは解決すべき事件に対してどうかだけです。

僕は何も彼らのことを目の敵にしているわけではありません。優秀な人も大勢いることも知っています。

ただそうやってトラブルの解決を依頼する前に、他の専門家への道を、そういう選択肢を初めから失ってしまうことに、そのことに抵抗があります。

もっとも適任者に仕事をしてもらう、これが原則だからです。

しかしお客様は皆「今回が初めて」のトラブルなのです。

だから誰が適任かどうかはわかるわけがありません。
 

しかし弁護士は依頼するにもある程度の額は覚悟する必要がありますし、またブローカーは契約により一定期間拘束されます。

つまりやり直しはかなりのリスクと経費がかかります。

だから度々「たらいまわし」が起きたり、「売り逃し」が起こったり、するんだと思います。



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 件のお客様と話し合って、正式にこの建築業者のまま建築を続けることになりました。

ミソがついたからといって建築業者を変えるより、日本の海外不動産会社のことから全てを彼らに話し、まずは誤解を解こうと話し合いました。

考えれば彼らも被害者です。

間には僕が入ります。
でもお金のやり取りは直接にしてもらいます。
支払い方、方法はたくさん知っています。
やってあげることはしませんが、何種類かやり方をお知らせします。
その上で自身で判断してもらいます。

僕は言葉と文化の通訳、に徹します。 
そしてお客様と一緒にわくわくしながら業者にシロウトとしていろいろと質問します。
そしてお客様と意見を交換し合い、よい海外生活へ、少しでも協力したいです。
ついでに残りの建築費の勉強についても、少しずつ粘り強く、交渉してみようと考えています。


海外ロングステイ相談室

こういう「裁判」とか「事件」とか、 正直時々手に余る依頼に身の丈を認識します。

息苦しくなります。

自分自身が傲慢になってもいるのでしょう。

だから努めて、改めて自分はほんの少し海外経験のあるシロウトである、と自分に言い聞かせます。

実際にシロウトなのですから。
 

そして改めて目の前の事例に合う、そしてお客様の経済状況に合う各種専門家を手配し、二人三脚でゴールを目指します。

僕が息苦しくなる以上に、きっと不幸にも初めてのトラブルに見舞われたお客様の方が、どうしていいのか分からなくなりパニックになっているはずなのです。

だから初めから何も調べもしないで高額の弁護士や専門外のブローカーのところに依頼してしまうことになるのでしょう。
  


相談室はその前のワンクッションの場です。 

はっきり言ってここでは何も解決しません。できません。
 

でもどこに、誰に、頼めば解決するか、それは処方できます。

足を折って歯医者に行ってしまう前に、ここにお立ち寄り下さい。

スーパーマンではありません。大きなこともできません。 

でも最後まであきらめません。

弁護士からブローカー、そして会計士、専門家は代われども、僕は最後のゴールまで一緒にいます。


決してあなたを一人にはしません。


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posted by 海外ロングステイ相談室 at 21:52 | ホノルル ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | ○海外ロングステイ相談室の事件簿