2009年06月07日

ハワイ不動産から世界同時不況を考えてみた

この不況でハワイの不動産業者の多くが休業状態にあるという。

数年前のピーク時に比べて約40%も減、、、何とそういう報道すらあるくらい、深刻な状況です。

それにしても40%とは、、、。

P1040323.JPG 


ただこの数字、イコール不動産会社の減少ということではありません。

あくまでこれは不動産業者についての数字です。

つまりは、、、“不動産会社に属して働いているハワイ州宅建者の多くが休業状態にあるということ”、、そういう報道です。
    

P1040324.JPG



4年位前、、、一気にハワイの不動産業者が増えました。


昨日までカスコのレジ打ちをしていた人が、次の日からカハラでお客様の案内をしていた、何ていう状況はジョークではなく、事実ありました。
物件は次々に売れ、その後転売され、値はどんどんつりあがっていきました。
それに比例して業者が手にするマージンの金額も上がっていきます。

たった一つの物件の転売を延々繰り返して、その回数がそのままお金に変わっていったのです。

新しい物件の話があると、未完成のうちでも、設計図のままでも、買い手は案内される前に仮契約し、その後完成した頃には既に何人もオーナーが変わっていました。

今そういう物件の最後のオーナーになってしまった投資家たちの多くは自己破産の道を辿っています。

そしてそれを仕向けた不動産業者たちは職を探して奔走しています。
 




そもそもあちらの不動産業者たちは日本と違いサラリーマンではありません。

業者たちの多くは会社から給料をもらっていません。
逆にマージンや名義賃貸料のようなものを会社側に支払っています。


当然物件が売れなくなると会社にマージンも支払えませんし、それ以前に1セントたりとも収入がなくなります。

そういうわけで、この世界的な不況下において、ハワイの不動産業者の多くはその職を失っているということです。

とてもじゃないが専業ではやっていけません。
中には平日はスーパーやカフェで時給を稼ぎ、週末だけ抱えている物件のオープンハウスをして必死に営業活動をしている業者もいます。
でも物件はなかなか売れません。
不動産価格は落ちているので当然マージンだって下がります。
でも掛かる経費だけは、売れ残るほどにその日数分余計に加算されていくことになります。
 しかも、平均物件価格の下げ幅が小さいと言われているハワイ不動産市場にしても、それを買う「バイヤー」自体が少なくなっているので影響は大きいです。
我々は、ともすると価格の下げ率ばかりに目に行きがちで、そして「買い手の減少」、そういう核心の事実についてはあまり知らされていないようです。


ここハワイでは、なかなか安くならない物件であるのに加えて、この極端に少なくなった買い手たちの心を掴むのは容易なことではありません。



それにしても、この一軒を何とか売り捌くためには、どれほどの週末をオープンハウスのために割かねばならないのか、、、。

それにオープンハウスの経費は全て不動産業者個人の自己負担です。
何人と商談しようと何人を案内しようとその時間給もガソリン代も属している不動産会社からは1セントも出ません。
全てが手弁当なのです。
おまけに、そうやって苦労してやっと売れた物件のマージンの数十%を属している不動産会社に入れなければなりません。


こうして今日もまた一人、兼業すら諦め、別の職を探すハワイの元不動産業者が誕生していきます。


 
 P1040336.JPG 


不動産不況、、、。

状況は深刻です。
 

市場は、冷え込みを通り過ぎて、凍りついています。



今、日本の不動産会社の倒産件数は非常に大きなものとなっています。

それに比べて、ハワイの不動産会社はなかなか潰れていません。

ただ個人だけが流動していっています。
 


会社が従業員に給料を支払う日本の不動産会社。
時代と共に歩合という幅が大きくなってきたとはいえ、やはり日本特有の固定給という、決して大きくは無いけれどそれでも確かな「安心」がある組織。
その安心を守ろうと、組織のために多少の自己犠牲も仕方ない。
何しろ組織がなくなってしまったら元も子もないのだから、、、。
でも昨今のこの大きな波はその「組織」までをも容赦なく飲み込んでいきます。
安心は不安に変わり出していきます。
 



ブランド(もしくは信用)として名前を使用させてもらう代わりに、その使用代としてある一定のマージンを従業員の方から会社へと支払うあちらの不動産会社。
そもそもそこは稼ぐための武器を、使用料を支払って提供してくれる場所でしかありません。




今更、どちらのほうが良いシステムとか言うことは、もう無意味なのでしょう。

何しろ資本主義のパイオニアだったはずの国が、結果的に社会主義の手法を使い出す昨今です。
それにそもそも、全ては「景気」さえ良ければ、たとえばどんなシステムであろうと、官軍になり得る面を持っているのだろうと思うのです。

組織の「安心力」がどうであろうが、「ブランド力」がどうであろうが、腕と能力に自信がある人ならば、いつの世でもどんな社会でも「独立」を目指していくのでしょう。
それはアメリカだろうと日本だろうと同じことです。

だからその他大勢の人たちためにこそ様々な「システム」が存在するのだろうと思います。

しかしそのために生み出された「システム」にしたって、「景気」が悪くなればこの有様です。
結局のところ景気さえ良ければシステムなんて何だっていいのでは、、?

たとえば箸だろうがフォークだろうが食べること自体は可能なのです。
問題は食べるものがあるのかないのか、、、、今はそういう根本が揺らいでいる時なのかもしれません。
 


たとえば、「安心」をスローガンに組織が一致団結して、目の前の困難を跳ね返そうとしても、今日のそれはものすごく手ごわい相手です。
簡単に跳ね返され、組織の象徴だった「安心」はやがて不安と変わり、そして絶望へと移行してしまうかもしれません。
もしそうなってしまえば「組織」社会は音を立てて脆く崩壊していってしまうかもしれません。 


そもそも「組織」を単位とする社会の問題点の一つは、ある組織が崩壊した後、そこにいた個人が別の既存の組織に入り直し、そこに再び溶け込むことにそれなりに手間隙がかかるということです。
独自のカラーの組織に新たに人を迎え入れることは、組織社会にとって慎重にならざるを得ないことです。

合うのか合わないのか、その判断はお互いに難しいのです。
一度や二度その人と会ったからといってなかなかその人の全てがわかるものではありません。
それならばいっそまったく色の付いてない人を入れ、後から自分たちの組織色に染めていったほうが簡単なのです。

そういうわけで組織社会では手垢の付いていない若い人を組織に迎え入れようとする傾向が強くなるのでしょう。

つまりは逆を言えば、組織社会とは一度組織を抜けたロートルが再び別の組織には入りにくい、そういう移動しにくい社会ともいえるでしょう。
 


 P1040338.JPG
 


現在のこの大不況は、とても強い力で、「既存の組織」を数多くどんどん崩壊させていっているようです。

居場所を失った個人がすごい勢いで増えていっている状況です。
 


安心の象徴だった「組織」が、そのシステムが崩れていきます。

その動きは十数年以上前からあったとはいえ、はっきり強制的に四の五の言えない状況下で今施行されたのです。

その色に染まった個人たちの多くが、組織ごと吹き飛んだのです。

ある一つのシステムが崩壊したのです。




個人の社会では、今日も自己破産者が増えていっています。
  

そして組織の社会では今日も、歴史ある既存の組織が崩壊していっています。


 景気の波に、、組織が切られるのか、、、個人が切られるのか、、、。   



兼業さえできなくなったたくさんのハワイの元不動産業者たち。

状況は深刻です。

ただ、だからといって全ての人たちが破産するわけでもないだろうし、ホームレスとなるわけでもないのです。

やはりたくさんの元不動産業たちは新たに職を見つけ、生活を向上させようとするでしょう。

そしてそこには当然今までに無かった職が生まれ、今までになかった生活の仕方も生まれるのでしょう。
 



組織がまるごと吹っ飛んだ個人たちにしても、じっとしているわけにはいきません。

生きていかねばいけないのです。

確かに一人一人は無力な個人です。

でもこれだけ数多くの組織が崩壊したのです。

これだけたくさんの色が消えていったのです。


いい面を見るならば、安心と同時に「閉塞」も吹っ飛んでいったのです。


間違いなく新しい何かが生まれるはずです。


それは何だかんだ言っても、「必然」からしか生まれ得ないものだからです。
 



我々は決して強くはありません。

でもだからといってそれ程やわでもないのです。





posted by 海外ロングステイ相談室 at 20:09 | ホノルル ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | ○ハワイ不動産市場

2009年06月16日

5年振りの帰国

とても清潔ではあるけれど、何だかどことなくチープな、、、5年振りの日本の景色はそういう風に映った。

P1040282.JPG


無計画に重なり合った派手な色、色、色、、。

都内へと向かう高速道路の窓から無数の標識や看板が移っていく。

洒落た近代的なデザインのビルディングの隣には、何故か真っ赤な2階建ての家。
そしてその屋根の上には巨大な栄養ドリンクの看板、、、、。

ここは日本だ。


P1040283.JPG



「イラッシャイマセー↑、コンニチワー↑」、「コチラデヨロシカッタデショウカー↑」、「アリガトウゴザイマシター↑」
独自のアクセントと独自の発音、でもそこには、感情はまったくない。

決められた言葉を決められたタイミングで話しているだけだ。

「自分の言葉で話してはならない」、まるでそれが社会人としてのマナーであるのかのように。

もし自分の頭で話す言葉を決めれるのなら、誰もこんな不思議な呪文を話さないだろう。

そんな語り掛けに対して誰も返答することはない。
語りかけは常に一方通行だ。

語りかけている当人にしても、もともと誰かに話しかけているわけでないのだから、つまり奇妙ではあるがこれは当たり前の光景なのだ。


返答することを前提としない掛け声が存在する。


ここは日本なのだ。


P1040365.JPG


大人が二人やっと通れるほどの歩道を、「チリンチリン」と自転車のベルが後ろから鳴る。

「どけ」ということ?

おいおい、突然のベルで人を驚かせた上に、当たり前のように「道を譲れ」とでも言いたいのか?

でももちろん後ろから言葉は発せられない。

ここは日本なのだ。

「リンリンリン!!!」が言葉代わりなのだ。


そうだった。

今思い出した。

ずっとこんな狭い歩道を歩いたことがなかったので忘れていたのだ。

ベルの音がしたら、歩行者は後ろから来る自転車に道を譲らなくてはいけないのだった。

何しろここは日本なのだ。
 

 P1040286.JPG



一流の経済の国。

とても忙しい日本人。

時間がもったいない。

急がなくては、、、。



だから駅では、やって来た電車に我先に乗り込む。

急ぎ過ぎて前の人のかかと踏みつけても気にしない、仕方ない。

だってこれは不可抗力、よくあること、当たり前のことだから。


そんなことで謝る必要があるとでも言いたいのか?

 
 P1040302.JPG


5年振りの帰国。

同じ看板の下で同じ言葉が繰り返し語りかけられている。

同じ街並み。同じ駅前、同じチェーン店、同じロータリー、、、。


「イラッシャイマセー↑コンニチハー↑」

まるで何かの台詞みたい、、、。

でもそれ、まるっきり棒読みだよ、、。


見えていますか?僕はあなたの目の前にいますよ。


でもあなたは言わなくてはいけない言葉を言うことに懸命で、、、、。
 

きっと僕のことには気付いていない、、。


久しぶりの日本。

P1040363.JPG


昔に比べて、「繊細さ」と「鈍感さ」の幅が大きくなりましたか? 


個人的に逢う一人一人は、とても気持ちが細やかで、親切で、皆とてもいい人ばかり。

それなのに街で、通りで、電車で、エレベーターで見かける人たちに、苛立ちが見えるのはどうしてだろう。

どちらかが特別なのですか?

あれだけ細やかな感覚を持つ人たちなのに、一歩離れて群衆の一人になってしまった途端、どうして自己中心となってしまうのだろう。

いつもの細やかな想像力はどこへ行ってしまったのでしょう。
 


映画を見て感動の涙を流しながら、足元では食べ残したごみをイスの下に押し込んでいる。
感動できる美しい心がありながら、自分のやっていることに対しての罪悪感にはきっと気付いていない、、。 

我が子をのびのび遊ばしてやりたい、そのために周りへの、他人への配慮までは気が回らない。
「我が子」とそしてそれ以外。

いつの頃からそういう線引きができたのだろう。
わが子もよその子も大して変わらなかった頃。
他人様への迷惑を第一に考えていた頃。
 



久しぶりの日本。

何かが変わったのかもしれない。


何しろここは忙しすぎる。

そしてとげとげしい。

何にいらだっているのだろう、、、。
 


朝早くから深夜遅くまで何かに追われ、でもそれでもいつもそれを最高の形でやり遂げる優秀さ。

何しろここは勤勉な国、日本。

無理をします。
無理してもやります。
 やり遂げてみせます。

だってここは日本。
そうしなければ生きていけないのです。
取り残されるのです。 

私だって僕だって癒されたいですよ、ほんとは。でもね、、、、、

でもね?


自己中心とは想像力の欠落から始まってくるものです

悪気はないのです。
ただわからない、ただ見えていないだけなのです。

周りが見えない。気が付かない。
 



どうしてこんなに忙しい国なのでしょう。



確かにとても優秀でした。

やり抜いて、やり遂げました。
  


でも残念ながら壊れてしまいました。



何を得ましたか?


欲しかったものは手に入りましたか?


そもそも欲しかったものは何でしたか?





 
posted by 海外ロングステイ相談室 at 21:59 | ホノルル ☀ | Comment(1) | TrackBack(0) | ○海外ロングステイのエピソード

2009年06月22日

ハワイ不動産

アラモアナショッピングセンターのメイシーズの隣、ワイキキ側、、、、、

ヨットハーバータワーというコンドミニアムをご存知ですか?


P1030948.JPG  P1030949.JPG



今となっては貴重で限られた海に面した立地、今尚開発が続けられる地域でそのパイオニアとして最も美しい角度のオーシャンビューを独占する歴史とステイタスのあるコンドミニアム、かつてはあの石原裕次郎も所有していたツインタワー、、、、。


1970年代に建築された40階建ての建物。でもそこはアメリカの最高級コンド、頻繁に補修工事をしてその度にパーツを取り替えられ、だから使い勝手は今でも変わることはありません。

変わらないもの、、、
それは先人特権で独り占めした、特等席のオーシャンビュー。
きっとその景色はもう何にも変えがたい、いくら眺め続けても飽きることない一枚の絵画です。





実はこのヨットハーバーの上層階に、僕が親しくさせてもらっている現地の不動産会社の社長さんが個人所有している部屋があります。(このヨットハーバーの中でも広い2寝室2浴室のタイプです)


まだまだ十分若いと思うのに、この社長さんそろそろ引退を考えていまして、、、、、そしていろいろあって今は家族もいない身で、、、、だからこれを機に自分が所有しているいくつかの不動産を段階的に処分していこうと考えています。
ビジネスはもうリタイアです。

 

しかし経営している不動産会社でも、ヨットハーバータワーの他の部屋をいくつか顧客から預かり、現在も尚MLS(日本のレインズのようなもの)を通じて、また新聞広告などを通じて売りに出しています。
でもこの不動産不況の折、そうそう顧客の希望金額では売れるものではありません。
だから物件売買は長期戦となっています。


もうリタイアを決めた身です。会社の後継者も決まっています。
売却にあたり金額にこだわる気持ちはまったくありません。
もうビジネスはしません。
だから極端に言うといくらでもいいのです。
それよりも、喜んでくれる人に、この唯一無二の景色を喜んでくれる人に住んでもらいたいのです。

しかしながら相場を思いっきり割り込んだ価格で、自分がMLSや新聞を通じての売却広告などを出してしまうと、途端にマーケットを壊してしまうでしょう。他の所有者の貴重な財産である不動産価値までも下げてしまうことに繋がるのです。

そういうわけで広告には出さずに、水面下で売ることができないものか、、、、、、。



ということで日本の僕に声がかかってきました。


そういうわけでこの場で金額とか条件とか公表はできません。

そもそも初めから売却価格は決めていません。

でも間違いなく現在ネットなどでも見ることができる現地流通価格と比べると、驚くほどお求めやすい価格で交渉に応じてくれるはずです。


それよりも譲れない条件は、あくまで、何より「ハワイが好きな人」、そういう人に譲りたいそうです。

2.jpg 1.jpg


もしご興味のある方は、もしくは近いうちにハワイに行く予定があり、実際のお部屋をご覧になりたいという方はご連絡下さい。

ただし営利を目的とした営業物件ではないので、ご連絡はお気軽に、、、、とは申せません。

定期的なオープンハウスなどはやっておりません。

「買ってやる」という態度の人には「売ってあげないと」思います。


ハワイが好きな人そして本当に興味がある方に限り、ご連絡をいただければ幸いです。

ご自身の目で実際にご覧になり、もしピンとくれば、価格や条件はその後ざっくばらんに話し合ってもらえれば構いません。


連絡先:海外ロングステイ相談室
 



P1040163.JPG


 
posted by 海外ロングステイ相談室 at 10:38 | ホノルル ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | ○海外ロングステイ相談室から