前回までのあらすじ、、。


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Yさん。
今日はこのあとに二つEメールします。
ひとつは境界ピンの写真で、そしてその次のは現在のYさん宅の写真です。
ピンは無事問題なく全て見つけることができました!
庭の雑草もすっかり刈ってもらい、今とてもこぎれいになっています。
今日はインスペクトを終えて(同封のがそのインスペクターからのレポートです)、そして特にインスペクターより指摘の箇所を現オーナーに対して修理やメインテナンスを依頼します。
1)キッチンの電気のコンセントのカバーが一つ外れているので、それをつけてもらう。
2)ガレージのスプリングにダメージがあるので、それを直してもらう。
3)乾燥機を作動したときににおいがする。その原因を調べそして改善してもらう。
4)バスルームのスライドガラスががたついているので、調整をしてもらう。
5)壊れた網戸の修繕。
大きなところは以上で、そしてこれらが直ったかどうかについては、またインスペクターにより最終チェックされます。
尚、例えば同封の写真レポート1ページ目にある外壁や屋根の部分に関しては、これらはもともとの構造上の欠陥ではなく、ペンキや補修剤などで誰でもが簡単にメインテナンスができる種類のものなので、そういうものは上記リクエストには含めてはおりません。
ちなみに先週末こちらより売主宛にお願いしたインスペクション後の修理修繕リストに関してですが、、、
無事売主はその全てを受諾してくれ、、、、
そして現地からの報告では昨日で修理を終え、それを受け現地時間の今週の木曜日に(こちらの金曜日)インスペクターに再度修理した箇所のチェックをしてもらうことになっています。
(そのときにはもちろん写真を撮ってきてもらうようお願いしてありますので、先日の書類の売主の署名もこちらに戻り次第、お送りいたします。)
尚これは余談であり、、そして奇遇というか偶然というか、、やはり狭い町だからといいますか、、、実はYさんが購入された家の持ち主である米国国籍の日本人の方、実はこの方のご主人は僕の知り合いの知り合いであることがわかりました。
知人いわく彼はとても人の良い方のようで、そして仕事は大工です。
そして多分この家の施工にも彼自身が加わっていたはずで、だから今回の修理も全て彼が行ったようです。
ですから今後もしどこかこの家のことで新たにYさんが希望して、何かを加えたり、改善したり、という場合、彼にも気軽に頼めそうという、そういう選択肢も増えましたね。
普通に考えても、インスペクション後のこちらからの要望のその全てをOKAYしてくれ、そして早速修理してくれるということは、実際にはあまりなく、そういう観点から見ても、この売主のご夫婦は、もちろん経済的な理由から、持ち出しで余分に負担しなくてはならない要求を飲むことは難しいけど(多分千ドルのことでも、あそこに暮らす人たちにとっては大金なので)、でもそれ以外のお願いなら本当に気持ちよくやってくれる人のような印象を受けます。
だからもし今後Yさんが、例えば材料費と少しの手間賃を彼に渡して何かをやってもらうことをお願いした場合は、周囲から聞き及ぶ彼の人柄なら喜んでやってくれるはずです。
さて、話は変わりまして、、、このインスペクションが終わると、次は所有形式と所有者を決定する時になります。
所有形式については次の4つがあります。
1、単独所有権(セベラリティーオーナーシップ)
2、夫婦共有所有権(エンタイトリーオーナーシップ):夫婦による特別な名義形式で、もしどちらか一方が死亡した場合、その権利は相続手続きをすることなく、存命者へ移る。
3、共有所有権1(ジョイントテナンシー):複数人で名義を共有する形式。
ただしこのジョイントは上記のエンタイトリー同様、例えば3名による共有でそのうちの誰か死亡した場合、その名義は存命者2名へ均等に引き継がれ、相続による名義移転は最後の一人の死亡時まで行われない。
4、共有所有権2(テナンシーインコモン):これも複数人にて名義を共有する形式ではある。しかし、、
こちらのインコモンとは、例えば3名による共有の場合、最初にその権利配分を決め登記する必要がある(例えばAさんは50%、BさんとCさんは25%づつとか)。
そして誰かが死亡した場合は、その法定相続人にハワイの裁判所にて相続手続きを行い、その権利分を引き継がねばならない。
Yさんにはこの4つのうちのどれかを選択していただき、そしてその名義人全員の住所とそして婚姻情報をエスクローへ提出し、新たなディード(譲渡証書)を作成することになります。
婚姻情報とは、つまり簡単にいうと本人確認のためのものです。
(たとえば佐藤一郎さんという方はたくさんいるかもしれません。しかし佐藤花子さんの夫である佐藤一郎さんという方はかなり限られます。本人確認のための婚姻情報の意味合いとはつまりはこういうことのためです。)
そして実際にの譲渡証書には例えば下記のように記載されます。
例1) 東京都港区〇×に住所を置く、佐藤花子の夫である、佐藤一郎、及び 東京都港区〇×に住所を置く、佐藤一郎の妻である、佐藤花子、によるエンタイトリーオーナーシップによる所有。
例2) 東京都港区〇×に住所を置く、独身者である、佐藤次郎 によるセベラリティーオーナーシップによる所有。
こんな感じです。
この作業は、Yさんに所有名義をまず決定して頂き、そしてその情報を受けて僕の方でエスクローに提出するための書類を作り(実際にローマ字で)そしてそれを改めてYさんに最終チェックしてもらい、その書面にサインをいただき、エスクローへ提出するという手順です。
ですからEメールで構いませんので、名義や所有形態、そして譲渡証書に記載する住所情報をお知らせ下さい。
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Yさん。
本日ハワイのエスクローより、例のインスペクション後のこちらからの修理希望に対しての、売主受諾署名入りのコピーがメールにて送られてまいりましたので転送します。
Yさんの控えとしてください。
尚、予定通り現地時間の明日、インスペクターがこの修理後の確認へまいり、写真やコメントをリポートしてくれる手はずとなっておりますので、また届きましたら連絡します。
それから今日明日中に、このEメールを含め3つのEメールをお送りする予定であります。
まず最初は「所有名義」についてのメールです。
それから2つめは火災保険に関してのもの、1年間千ドルくらいで、そして当然対人対物もカバーできる便利で有効な火災保険の申請フォームです。
またちなみにこの費用もエスクロー官に頼んで、登記費用の中に盛り込み他の費用とまとめて一括で支払えるようにしてもらってあります。
そして3つめは、例のインスペクションに関しての、現地アソシエートからのレポートです。
現地時間の今日現場へ行っていますので、報告が着次第、これも折り返します。
それではまず最初に「名義」についてですが、添付の用紙2枚がそれで、昨日頂戴したYさんからの情報をもとの既に記入してございますので、あとは確認をして頂き一番最後のお名前の欄にサインと日付を書いてもらい、そしてまたFAXにてご返送下さい。
用紙の一番上の項目がローンについての項目で、今回は現金購入につき「N/A」つまりノンアベラブル、適用外、と入れてあります。
次が権原保険の項ですが、ここはりっぱなそれか標準のそれか選ぶのですが、標準を希望し印しをいれてあります(×が印しです)。
次が所有権についてで、これも一番上のセベラリティー(単独所有)に印しを入れてあります。
そしてその下には、Yさんのお名前と、婚姻情報と住所を記載してあります。
ページが変わり、一番上の項、これは税金特約とか信託とか委任とか、つまりその他の希望条件の箇所なのですが、ここには印は入れていません。
余談ですがもしここの「Power of Attorney」という箇所に印をつけると、これは委任という意味になり、この先の手続きは全てYさんの確認無しで第三者が代わりにできてしまうことになります。こういうのには特に注意が必要です。
そして最後がお名前の場所です。
Yさんは米国の社会保障番号を持っていないので、その下にNONE(なし)と書いてあります。
それではその下にご署名と日付をご記入の上FAXにてご返信下さい。
尚、この情報を受けて、譲渡証書が作られることになります。
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Yさん。
さて次は保険に関するメールです。
これは登記完了と同時にYさんの名義になると同時に執行される一年間有効の火災保険です。
そして別途小切手や電信により直接保険会社へ支払うのではなく、エスクロー費用の一部としてまとめて支払いをしてもらうようにエスクロー官へ頼みました。
ですからこの保険費用の913.01ドルに関しては、後日物件代金を支払いになるときに合わせて全てエスクロー宛に支払うことができます。
それでは保険内容について簡単に説明しておきます。
保険会社は通称○▲と呼ばれる、DDDDテDDDD傷害保険会社という会社のものです。
今回他の保険会社に比べて一番費用対効果の良いものを選びましたが、しかしもちろんただ安いだけではありません。
きちんと自身の建物で20万ドル強が、そしてもっとも肝心の対人対物では30万ドルがカバーされる保険です。(これは万一の場合、つまりYさんが加害者となったときの被害者への保険ということです。)
申込書を添付してございます。
例の通りまたたくさんサインをしていただく箇所があります。(これがアメリカです、、、。)
まずは1ページ目の一番下のReceived のところに日付、今日は2月13日ですから、たとえば 2/13/2011 と記して頂いて大丈夫です。
そしてその横のbyのあとにフルネームのサイン。
次に2ページ目の一番下のHEREとある矢印にイニシャルのサインを。
そして4ページ目はSIGNとある5箇所にそれぞれイニシャルを、そして下の名前のあるところにフルネームサイン。
更にDATE(日付)、そしてTime(時間)とあるところは空欄で構いません。
終わりましたら、この1ページと2ページと4ページのみまたFAXにてご返信下さい。
この申し込みが受理されると最終的にはモノすごく分厚い保険書が郵送されてきますが、、、、、しかし、まず読むことはありません。
でもそれは一応一年間は保管しておいてください。(でも紛失したとしても、控えはありますので、ご心配なく)


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Yさん。
それでは今日3つ目のメールです。
インスペクション後のチェックレポートです。尚写真はダウンロード後に追って送って来ますので、まずは現場からのほやほやのスマートフォンからのレポートをご紹介します。
1.) Water Faucets and refrigerator, toilet, washer were tested. Home Inspection revised also indicated is okay.
(水道のテスト。インスペクターによる調査により問題なし。)
2.) Kitchen outlets above counter area, seemed to be operationing normally.
(キッチンのコンセント及び安全装置。電気業者により改善済み。)
3.) *Garage Door*, Mounting Area. Owner is going to have this area Mounting "Reinforced"...I will recheck prior to closing during the Final through. The owner was there and he is willing to make sure that this is done. The owner explained that they had a contractor install that door and he showed me the invoice that is on the dryer appliance.
(ガレージのドア(スプリング)。現在修繕中。登記終了までには「補強」される。最終確認までに再チェック。)
4.) I checked all the lighting fixtures and all worked when I put in a New Bulb. The fixtures just needs extra bulbs. All worked.
(電気照明については全て正常に作動。)
5.) Dryer, no smell!
(乾燥機のにおい。修理済み。においなし。※長い留守のときににおいがすることが多かったので、業者いわくそれはほこり等のかすが原因との判断により、機械後ろの管等を今回全て交換。)
6.) Bathroom, Sliding glass door.. The owner said that he switched the door around it was actually backwards where the towel bar was inside the shower and it should have been on the opposite side. Moved the door back and forth and it seemed operational.
(浴室のガラスドア。交換済み。)
7.) Screen is replaced at the sliding glass door area near to the dining area.
(網戸。交換済み。)
8.) Switch plates were installed.
(コンセントカバー。設置済み。)
以上です。
写真が届き次第、またメールします。
写真をご覧になられましたか?
相当に変化していて驚かれたのではと存じます。
はい、刻々と改善がされ、そして本当にきれいになっていますね。
洗面シンク周りなど特に指摘しなかったが売主の方で自発的にやってくれた箇所も結構あります。
ラッキーです。
それでは少し補足します。
写真のガレージドアですが、これも修理済みです。(強化アルミニュウーム製のに取り替えれている)
そして水道の蛇口についても(これは指摘しなかった箇所ですが、売主のご主人である大工の彼が水道屋を呼んでくれチェックしてくれました)、家中(家の外のも)テストして、変な音などもないし、また水漏れについてもチェックされました。(水道屋の検査済みシールが付いています)
例のバスルームのスライドガラスも、修繕後今は問題はありません。
またコンセントの安全装置や、カバーなども全て改善済みです。(これにも電気屋の検査済みシールが付いています)
尚、件の僕の知り合いからもこの売主のご主人である彼に宜しく言ってもらい、できるだけのことをしてくれるように頼んでもらっていますが、でもその頼みが功をそうす以前に、この彼自身が自ら進んで、早速に動いていてくれているようです。
それでは、手続きは次へ、、、、、現時点で売主サイドからC51インスペクション関連のことで特にクレームや問題がなければ、次は「測量」に入ることになります。
尚測量図などは、最終的に測量士の書面入りでYさんの手元に届くことになります。
追伸:特にバスルームのシンクや、ラナイなども、インスペクションでの指摘の状態より数段良い状態になっていることはうれしい誤算です。本当に良かったです。またこの先も先方と良いコミニケーションを取りながら、最後まで恙無く進めてまいりたいと存じます。

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少し、、、、長くなりましたので、この続きはまた明日にいたします。
アフイホウ
海外ロングステイ相談室
<コクア・ジャパン>
「海外ロングステイ相談室」ホームページのダウンについて
2月7日頃から「海外ロングステイ相談室」のホームページがシステムダウンしており、閲覧できない状態となっております。そしてそれに伴い、メールアドレス info@kaigai-longstay.com による送受信も、まったくできない状態となっております。そこでホームページの復旧までの間は、小生の個人アドレスであるssm@chime.ocn.ne.jp を使用しますので、どうか今後はこのアドレス宛にメールをいただければ幸いです。(これは個人アドレスなので、「海外ロングステイ相談室」復旧後新アドレスに変更後も、もし宜しければこちらでもそのまま変わらずご連絡いただくことも可能です。)
尚このトラブルが起きた2月7日以降は、すべてのメールの送受信ができておりません。
よって、大変ご面倒様ですが、この日近辺以降で、info@kaigai-longstay.com 宛にメールを頂戴した方は、何卒この ssm@chime.ocn.ne.jp 宛てに再送の程よろしくお願い申し上げます。
ご迷惑ご不便をおかけしまして大変申し訳ございません。