2013年08月15日

Albizia menaces (アルビジアの脅威)


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今週ハワイの新聞「ハワイ・トリビューン・ヘラルド」の一面に、ハワイ島の「アルビジアの木」のことについての記事があり、それは興味深い内容でしたので当ブログでも是非ご紹介したいと思います。

(オリジナル記事)↓
http://hawaiitribune-herald.com/sections/news/local-news/albizia-menaces-hilo-street.html

内容は下記に簡易訳文で記しますが、しかしなるべくは(たとえ時間をかけてでも)上記URLをクリックして原文を読んでもらったほうが良いでしょう。

尚特に現在不在地主となっている所有者本人やそのご家族の方には是非に当該地のこの現状のことを知っていただきたく思いますので、ついては当記事をお読みいただいた方にはどうか今回のこの情報を拡散していただけるなら尚嬉しく存じます。


 
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Albizia menaces Hilo street 
(ヒロ市内に存在するアルビジアの脅威)

ヒロ市に住むダニエル・グラントさん(62歳)には神経筋疾患があり、彼は日常的に電動車いすを使用し暮らしている。
「25年も前から全てを神様に委ねているから、もう何も憂うことはないよ。」
徐々に動かなくなっていく自身の筋肉、そのことについて彼はそうきっぱりと話す。
ただその代わりと言っては何だが、この狭いワイアヌエヌエ通りを毎日頻繁に走りぬけいくスクールバスや道を歩く人々の頭上に広がる危険物、落下物のことについて、彼は憂うことがある。

ダニエルさんは車いすに自身の首を上向きに固定し空を見上げる。
そこには30メートル超の無数のアルビジアの枝の屋根が広がり、太陽の姿を完全に隠している。
極めて成長が早い侵食種アルビジアは、ハワイでは「ジャンクツリー(ゴミの木)」とも呼ばれ忌み嫌われている。
アルビジアは成長し広がり、そして種や落ち枝をまき散らし、それは時に歩行者や電柱、あるいは車や家にと大きな被害をもたらす。
アルビジアは世界で最も成長の早い植物のひとつであり、最初の年に6メートル、3年目ともなれば14メートルへ、そしてやがて20メートルを超えて成長する。
「風の強い日には決まってアルビジアの枝が折れ飛び散るんだ」
「いつだったか数か月前には大きな枝が折れそれが倒れ道をふさいだこともあったよ。」
この火曜日にもダニエル氏の敷地へ折れて飛んできた大きなアルビジアの枝が前庭の中央に突き刺さり、それはまるで大きな「稲妻の杭が打ちつけられた」ようだったとも付け加えた。
「もしこれが人へ当たっていたら、、、」そして彼はこう続けた。

1年ほど前からダニエル氏はこの区画の所有者宛に、この危険極まりない問題のアルビジアを一日でも早く撤去してもらうために何度も直接連絡をしたのだが結局返事はもらえなかった。
そこで次にハワイ郡役所を通じて訴えを起こした。(ほどなくして所有者はすでに故人であったことを知った)

不在地主への連絡というのは大変な労力を伴うことになる。探し出すことだけでも時に容易ではない。

6月25日付けのこの訴えを受け、まず最初に郡公共工事部は当該区画所有者宛てに、「11月6日までに違反する問題の木について然るべく処置をすること」と9月6日付けで通達した。
それを受け当該所有者の遺族は11月8日に返事を寄こし、現所有者である故人から相続手続きを通じて正式に譲り受けることになる翌年1月21日までの延長を申請した。
しかしその後1月23日になってから(相続手続きの遅延を理由に)遺族は再度今度は3月4日までの回答の延長を申請してきた。
ダニエル氏は言う、「かれこれ一年以上様々に手を尽くしている。しかし結局何も変わっていない。」

先月、「議案64」と称される法案がハワイ郡により審議された。
この法案は、今回のこのダニエル氏の事例のように、被告側の事情により(今回の場合は所有者の死亡による不在)解決策の決定が先延ばしとされている事例に関して、中でも早急に解決策を講じる緊急性がある事例に対しての特別措置を盛り込んだ改正法である。またこの法案には、不在地主区画内の危険となりうる植物や藪などへの強制的な対応策も加えられる予定だ。尚このような不在地主区画に住む近隣住民においては、最初から市長に苦情を伝えることができるようにもなるという。

「区画所有者には危険たり得る木々に対しては様々な方法を講じて速やかに対処する責務がある」と同法案を支持するハワイ州議会上院議員であるラッセル・ルーダーマン氏は述べる。(既に氏が州議会へ提出したアルビジア根絶へ向けての対策協議会を設置案は本年度無事審議通過している)

ちなみに一本のアルビジアを撤去するためには、場所にもよるが2千ドルから1万ドルの費用がかかるという。

<by Colon M. Stewart @ Hawaii Tribune Herald>



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アルビジアに限らず、植物に関する問題やトラブルの多いのがこのハワイ島の特に東側プナ地区の特徴でもあります。

どうしてもこの地域は元来熱帯雨林のジャングルのような気候なので、ともかく植物、生物にとっては天国の地です。


ただそういうことはつまり、そこで暮らす人間の生活にとっては時に問題であり被害であり危険ともなります。


アルビジアは折れて人やものを壊します。通りの空を覆い尽くし、終日辺りを暗くし、道には無数の種がらをまき散らします。

人間と自然はやはり適正な管理があってしてはじめて共存できるという関係なのでしょう。

人間はジャングルで住みにくく、植物の成長にとって人間の生活区画内でというのはいかんせん狭すぎます。

所詮共存共栄は難しく、人間の生活を守るためには植物の方を管理統制するしか方法はないというのが、現状です。

当然その統制にはお金もかかるし人手もかかります。

だれが負担するか、、、それは当然持ち主がするのが筋道です。

隣家の生活を脅かすなら尚のこと、緊急に持ち主は対処しなくてはなりません。

特にこのアルビジアはハワイ島の東地域では大きな切実な問題です。



でもだからと言って誰かが勝手にこの危険な木を切るのも問題です。もし切っている最中にその木が歩行者へ当たったら?切っている誰かがけがしたら?そもそも切った木をどこへ?
必ず保険のある州の認可のある専門業者にやってもらうこと(その前にきちんと見積もりを取ること)が大切です。

更にはブルドーザーで一気に造成は、これも問題です。種が周囲に飛び散るので、建築時までは造成はしない、これはジャングルで暮らす住民にとり常識ですし、そもそも造成時(つまり建築時)には必ず管轄役所か管轄組合へその旨を申請し許可を得るのが決まりです。


自身の土地だからといって無断では勝手にはもちろんNGです。区画は必ず周囲とつながっていて、そしてつながった環境は皆の共有の財産となります。

たったひとつでもほったらかしの不在地主区画があるために、その通りの環境はすべてが悪くなってしまいます。



誰かにとっては今ではわずか100万円程度の価値でしかなくなった土地、あるいは過去だまされて購入させられそしてそれは今となっては忘れてしまいたい苦い思いの詰まった土地となってしまったのかもしれません。

しかし近隣住民にとってはそこは毎日地に足付けて暮らしている唯一無二の場所なのです。

あなたの苦い思いには同情しても、しかし生活を子供を危険なアルビジアから守らなければならないのです。

あなたは遠くにいるけれど、あなたのご近所さんは毎日そこで暮らしているのです。



どうかまずは長く不在地主区画となっているあなたの区画の現状を知って下さい。


その上で自身の責任を果たして下さい。

もし責任が果たせない場合には、その時にはどうか速やかにその区画を売却するなりして、せめて近隣住民の方々から彼らに起こりえる将来の被害から守ってあげてください。


アロハ
笹本正明
@海外ロングステイ相談室
http://hawaii-consultant.com/


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posted by 海外ロングステイ相談室 at 14:49 | ホノルル ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | ○海外ロングステイ相談室の事件簿