2013年10月18日

ハワイの四季とカリフォルニアの七分丈トレーナーシャツ

コーヒーチェリーが赤く色づき、マウナケアの山頂に初雪が舞う頃、ハワイ島は秋から冬へと向かっていく。

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常夏の楽園ではあるけど、もちろんこの島にも四季はちゃんとあります。

春になると高原のワイメアでは甘いイチゴが採れます。

夏にはジャングルのプナ地区でマンゴーは旬を迎えます。

更に秋ともなれば珍しいホワイトパイナップルのさっぱりとした甘さを堪能できる短い期間もやってきて、その後の早冬までは香しいビッグアイランドのコーヒーの実りのシーズンとなります。

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ちゃんと季節があります。

くじらは冬にならないとが見かけませんし、常夏の島ですが冬には雪だって積ります(富士山より高い4千メートル級のマウナケアとかマウナロアだけにだけど)。晩秋からマウナケアの山頂は真っ白に雪が降り積もります。

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あと実は春先のコナのフアラライ山にもほんの限られた間だけ「雪景色」を見ることができる時期もあります。

「春の雪」です。

ただこれは本物の雪のことではなく、雪のような景色のことなのですが。


季節は春、日本は桜の季節です。

ちょうどその頃ハワイ島はコーヒーの花の季節なんです。

コーヒーの花は真白く、ちょうどその様は雪の花々のように見えます。

だから地元では別名このコーヒーの花のことを「コナ・スノー(コナの雪)」と呼んでいます。

同じ春、日本では桜が咲き誇り、ハワイ島では「コナの雪」が咲いています。そしてそのどちらの花も、ごく限られた僅かな間だけに美しく咲きそして散っていくのです。

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ここ最近日本でもそうであるように、ハワイでも、そして加州でも、昔からの気候とは、四季とは少しばかり様子が違ってきているようです。


ヒロではここ数年雨が少なくなってきている一方で、ホノルルではその逆に強いシャワーが降る日が多くなってきています。

日本では春と秋が非常に短くなってきているようで、その分すごーく暑い夏からいきなりすごーく寒い冬へと移行していくような、ここ数年そういう実感もあります。

異常気象?

もちろんそうなのでしょう。


過去イメージしていた地域地域の気候についても、これからは改めて見直していった方が良いのかもしれません。


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「その土地の気候を楽しむ」、それは海外へ滞在する際の楽しみでもあります。

ハワイは夏は避暑地に、冬はリゾートになります。

サンフランシスコには夏はないと一般に言われていますが、実は秋の1週間ほど「インディアンサマー」と呼ばれる暑い暑い数日があります。そしてそれが終わると突然に気温は下がり冬へと向かいます(とはいえ日本ほどの寒い冬ではありませんが)。

こういう風に日本ではなかなか味わえない、表現すら困難なその土地ならではの気候を体験するのは、実に楽しいことです。

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日本ではない気候だから、日本ではない洋服の着方だってあります。

革ジャンにTシャツ、日本の気候ではなかなかこの着方にあう奇跡的な一日を見つけるのは困難でしょう。

でもこういう服装はたとえばサンフランでなら普通の着方です。

こういう服装をしているのがまさに気候に合っているのです。

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ハワイやカリフォルニアに行ったことのある人なら、「日差しは暑い。でもその暑い中空気を時折かきまぜる冷たい風によりひんやりとする。暑いけど涼しい、というような感覚」を理解してもらえるでしょうか?

日本の夏は暑い湿った空気もずっとそこに居座っていて、ずっと体に厚いベールのようにまとわりついているから、余計に暑く、息苦しい。

一方、同じ気温でも、その空気は軽く、そして時折吹くとても冷たい風がその暑さをかき交ぜ体に当たるので、まるでよく混ざっていないお風呂に入ったような暑さと涼しさが交互に現れるような体感をその街を歩きながら味わうことができる。そしてこういう感覚はまず日本では味わえません。


だからたとえば「七分丈のトレーナーシャツ」などは、昔日本で一時流行ったけど、でも日本ではこれを着る時期がほぼなかったりするので、なかなか定着はしないのです。

でもこの七分丈のトレーナーシャツはLA辺りでは定番です。

「革ジャンにTシャツ」に至っては、これは本当は日本ではやってはいけないものでしょう。

何しろ奇跡的な一日二日を除くと日本でこんな恰好をすればまず、蒸れるか、寒いか、そういう結果としかならないでしょうから。

でもこの服装、サンフランの気候には非常に便利なので、だからこれはおしゃれというよりも、コンビニエントでという意味で定番となっているスタイルなのです。

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洋服の着方はやはりその土地の気候抜きで語れない。

でも日本は相当にオシャレさんの多い国でもあるので、ついつい我慢大会があちこちで開催されてしまいがちです。

苦しくないのかなと個人的には思うのだけど、でももちろんそういうのは好き好きです。

もしかするとそういうところにこそ日本の粋とか伊達とかがあるのかもしれません。わかりません。


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サンフランは加州だけど、一般的にイメージされるカリフォルニアと全く違う街といえるのだと思います。

何しろここは一言で言うと、「寒い」、ひたすら「寒い街」です。

雪こそ降らないけど、夏も上着必須です。

だいたいにして年間を通じて10度から20度の中の気温の中に収まる街なのです。

港はあっても裸で泳ぐためのビーチはないし、砂浜はあるけど、そこは年中必ずウエットスーツを着て水に入らないといけないし、だからサンフランとはいわゆるザ・カリフォルニアのLAとはまったくに異なる別のカリフォルニアということです。


泳げないカリフォルニア、寒―いカリフォルニア、これがサンフランシスコです。

(そうそう例えばオアフ島と他島が同じハワイでもまったくに異なっているのと似ていますね)


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でも一方このサンフランシスコという街は非常に人気がある街でもあります。

何しろ常に全米で住みたい街のトップ5に入るというサンフランです。

繰り返しますが、ここは、全米一家賃の高い街!朝夕に視界を遮断する厚い名物の霧が立ち込める街!寒―い街!です。

しかし、、、、全米一家賃が高いということはつまり、それだけ人気があるということ。

年間通じてずっと秋のような気候ということは暑すぎず寒すぎず実は意外と過ごしやすいということ、霧が立ち込めるということは適度な湿り気もあるので人間の体には良いということ(さらにはロマンチックでもあること)、、、。


西部劇の時代からゴールドラッシュの時代からある歴史のある街です。

街にはいまだにロココ調の建築、ビクトリア調の建築物が現役で存在しています。(エレベーターが重い格子扉との手動の二重扉となっていて、デジタルでなく針で階数を指すアレ。部屋の暖房には暖炉の他に、張り巡らされた温水給湯のお湯を循環させるタイプのパネルヒーター。これが朝にはカタカタとけたたましく高温で鳴り響くという、あの街ならではの朝。)

サンフラン名物の坂があったから生まれたケーブルカーやマウンテンバイク、更にはゴールドラッシュの時代にあの有名な丈夫なブルージーンが誕生し、これまたゴールドラッシュの時代に財をなしたスタンフォード氏の手により設立された大学の卒業生たちにより、今現在はサンフランシスコ・ベイエリアと呼ばれるこの地域は世界のIT業界のメッカとなりますます地価は高くなっています。

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近年急速に開発が進んだもともとは広い砂漠だったLAやベガス、はたまたハワイ島のサウスコハラの高級リゾート地などは、当然もともとがもともとなので雨はほぼ降りません。

だから撮影のスケジュールの予定が立てやすいこともありこの地に映画の都ハリウッドが作られたし、NVのベガスやHIのサウスコハラには豪華な巨大リゾートが建設され、そしてそこには大勢の旅行者が訪れ、貴重な短い滞在日数を雨で台無しにすることなくレジャーをたっぷりと楽しんで去っていく。

たっぷりと資本を投下され設備を整え、環境、気候さえも管理している、そういう未来の街。

だから古くからある街と違い急こう配の坂を息を切らし昇っていく必要はない。
ずっと平ら、ずっと広―い景色だけが続いている。

毎日決まった時間にスプリンクラーによる放水が行われ、選びに選ばれ配置整備された植物を潤す。
リゾートは人が長年夢見てきた楽園そのものの姿を保つ。

人はそここそをハワイだと思い訪れそして短い滞在を終え帰っていく。

ただひとたび裏側に回るとそこにはラバの砂漠の景色がずっと続いている。

人は楽園さえも作り出すことができるのだ。素晴らしい。


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でも一方で、そういう完全な人工の楽園に泊っていながら、わざわざ人は不便極まりないボルケーノへも訪れたがるし、デコボコの急な坂道を下ってワイピオの未開発の谷へ望んで落ちていく。

騒然のサンフランのチャイナタウンを人混みをかきわけわざわざ歩く。

ケーブルカーに乗り、急こう配を駆け降りることをついついやりたがる。

空調の効いたベガスのホテルからわざわざ出て、なぜ灼熱のデスバレーへ出かけるのか?

人は楽園だけでは満足できないのかもしれない。なぜ?

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コナコーヒーが採れるフアラライ山脈は標高が1000メートル以上の連峰であり、高所なので涼しくそして朝夕霧が発生するので適度な湿気が常に保たれている地域だ。

「常夏の楽園」のハワイ島にはこういう涼寒い場所が実はいくつかある。


ワイメアの戸建には普通に当然に暖炉がある。

そこに住み、そして車でわずか20分の場所に美しい白砂のビーチがありそこで泳ぎ、夕食は暖炉で焼いた地場の牧場で調達したステーキを食らい、ボルケーノワインを飲む。

ちなみにこのワイメア(カムエラ)はハワイ島でも1,2を争うほどの人気の且つ地価の高い地域でもある。


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豪華な便利な、もともと砂漠だった楽園なら夜でも当然エアコンは必須だけど、しかしむかーしからそこにあった街ではエアコンは不要だ。だってそもそも昔はそんなものなかったから。

そこは、その昔、人がそこを選んで住みついたという場所。

つまりそこには今の時代では気が付きにくい自然の奇跡があるもともと備わっている場所ということなのだ。

次のハワイ島滞在では、あなたにもその奇跡に出会ってほしいと思う。


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短い限られた旅行だから、行きたいところもやりたいところもたくさんあるから、ならば計画をしっかり立てるためにも雨はいやだ。だって予定が立たないから。だから行き先には少しくらい高くても便利な人工の楽園を選択するだろう。

でももし人が長く滞在するのなら、本当は雨のない地には住めないはず。

まず数日で肌にくる。喉にくる。気持だってからからとなってくる。


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計算を重ねてもできない自然の造形美にうっとりして、エアコンの風ではまだ再現できない天然の奇跡の湿度を含んだ風を受けながら、庭のパパイヤを食べる。

窓を開け、涼しい貿易風を感じながら、世界で一番美しい星空を眺める。

Tシャツ、ショートパンツだけだと夜は少し寒い。パーカーの一枚かトレーナーシャツをはおる、それで心地よい。

毛布にくるまりながら、朝の雨音を聞きながらもう少し寝坊をしてみるのもよい。


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何でもないことだけど、きっとじんわりと気が付くと癒されているから。


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一方、サンフランの夜。


ディナーも何も車でという文化だから、夜のカフェ文化はこの街ではとても充実している。

何といっても昨日今日の付け焼刃でのカフェ文化ではない。

ここにはオシャレではない、生活に根付いたカフェがあるのだ。

この街では、カフェで季節を感じ、街そのものを感じる。

ミッションでのディナーの後はポトレロ・ヒルのカフェで人形劇を見ながら、この時期はやはりエッグノッグラテをディカフェで作ってもらう。

バーに行かなくても、酒を飲まなくても、夜は楽しめる、これは住んでみてわかったこと。

カフェってそういう場所、しかもそういうカフェが繁華街だけでなく、あたりに何もないヒルの上にぽつんと一軒だけ、真っ暗な中にそこだけにオレンジの明かりがともっていて、中は楽しそうで幸せが漂っている風で、なんだかすっと引き込まれてしまう。

「カムィーン!ワイナッァート?」

まったくに閉鎖的ではない。

おいでおいで。何ぼっとしているの?

すぐにどこでもパーティーが始まる。

大がかりではない気軽な気さくなパーティーがどこでも簡単に始まる。


夜のサター通りのバス停でもし5分も待っていたら同じ待ち人に声をかける。世間話が始まる。

閉鎖的ではない。


たまたま誰かと同じ空間と時間を共有しているのだから、だから声くらいかけよう。

深い意味はない。深い関係を求めているわけでもない。

ただたまたま縁あって同じ空間を共有したのだから、、、。

だから飛行機でも隣の席の人に声をかける。

でもそれ以上はしない。

深入りはしない。だってもともと知らないもの同士なんだから。

たまたまのその縁だけを共有する、それだけ。

限られたその時はしごく好意的に、でも時が過ぎればもう終わり。
そういうことに慣れている。

開放的だけど、でも慣れ慣れしいのとはまったく違う。

あくまでバランスよく。

オールオアナッシングではなく、バランスよく。

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東京でも素敵なカフェを見かける。

でも残念ながら(仕方ないのだろうけど)周りの景色に馴染んでいない。

どうしても統一感がない。違和感がある。

そのオシャレなカフェだけが突出している。

やがてそのオシャレなカフェはそのまま居抜きで飲み屋となり、その後チェーン店のカレー屋となり、三年後にはラーメン店となっている。
もともと周りの景色に馴染んでいなかったのだから、そこだけ街から刳りぬいたところで何の違和感もあるわけがない。
ただ中のオシャレなお客さんごとどこからから現れてまたどこかへそのまま移動しただけのことなのだから。



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ハワイ島のハナホウ・レストランやサンフランのカフェローマで過ごす時間は、たぶん店で過ごすというより、その空間、その街自体を、その空気感丸ごとの中で過ごしている感覚に近いんだと思う。

僕はそこでお茶を飲みながらいつもの近所のおっちゃんたちと店員たちとの掛け合いをいつものようにぼけーと聞いていたりする。


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文化を丸ごと持ってくるのはなかなかに難しいこと。

どこかから素晴らしい料理の味と店舗のデザインを丸ごと持ってきても、それだけでは続かない。


わざわざゴールデンゲートブリッジを渡りオイスターファームまで行って、帰りにはナパでグロリア2本とそして食後のための甘いクンデも念のため調達し、リッチモンドのアパートメントへ戻り、友人たちを誘って気軽なパーティーをする。

採れたてのワイメアのいちごを抱えてホルアロアの友人宅のラナイで春の「コナの雪」を眺めながら、自然の奇跡をじんわりと味う。

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時には不便も良いんだと思う。

便利だけではきっと満たされない何かがあるのだとも思う。


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奇跡を見たい。

驚いてもみたい。

思いっきり笑いたい。

心から感動したい。


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楽園でついつい魔が差したアダム、、、気持ちはよーくわかる。





例えば日本の桜の季節。

そしてハワイ島はコーヒーの花の季節。どちらもごく限られた僅かな間だけ美しく咲き誇る。

ハワイ島のコーヒーの花は別名「コナ・スノー(コナの雪)」と呼ばれる。

真白い花々はまるで木々に降り積もった雪のよう。

見てみたくはないですか?

ハワイの春の雪景色、美味しいコーヒーを飲みながらご堪能あれ。

アロハ
笹本正明
@海外ロングステイ相談室
http://hawaii-consultant.com/

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