ハワイ島火山の溶岩流の最新情報は↓
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130号線パホア交差点へと迫っていた溶岩流先端部は、再び奇跡的にパホア・マーケットプレイスまであと僅か約800メートルの位置で失速し、もう2週間停止したままです。
どうかこのまま、どうかこのまま止まってくれますように、そう願います。
もちろん、これで安心、全て終わりではありません。
最先端部こそ今停止した状態ですが、しかし途中噴出流の活動はまだまだ止んでいません。
北へ向かい進み出した部分もあります。
なので場合によっては、この途中噴出流部分が次の最先端部へとなって、今度はアイナロアとかハワイアンエーカーズとかファーンエーカーの方へと脅威が移っていく可能性もあるかもしれません。
いずれにせよ大本のプウオオ火口の活動が止まない限り、プナ地区の住民達はこれからもずっと溶岩の動きと日々向き合って生活していくことには変わりません。
慢性的なストレスは蓄積されていっていることでしょう。
どうかどうかくれぐれも元気でいて下さい。
尚、緊急時迂回路として一般通行が許可され開放されていたナナヴァレからハワイアンショアーズを通りハワイアンパラダイスパークへ抜け130号線へと繋がる「レールロード」は、ここ最近の溶岩流最先端部の停止状態に伴い、130号線寸断の危惧が当面なくなったとして、明日の午後再び緊急時が訪れるまで通行止めとなる予定です。
更には現在テナントの多くが避難したパホア・マーケットプレイスの再開計画についても、これから話し合われていくとも発表されました。
もちろん即時の再開は難しいかもしれませんが、あの時、ここにまもなく溶岩が流れ込んでくると避難命令となったことを考えれば、再開についてを話し合われるようになったことだけでもすごいことです。
奇跡は確実に起きています。
良い年になることを願い、期待していたいと思います。
ところで今さらですが、僕の仕事は「日本に住む日本人がハワイや米国本土と繋がる時のお手伝い全般」です。
それは例えば日本人のハワイ不動産の売買時とか賃貸時とか名義変更時とか、そういう際の日本側と米国側両方で必要な手続きのお手伝いだったりします。
あるいは日本在住の日本人の米国各州でのビジネスの際のお手伝い、たとえば適切な人や物を探してきたり、伴走者として総合的に細かく全体を見てチェックしたり、そういうことだったりもします。
そしてそういう仕事の中で、ここ数年は特にハワイ島とは縁が深いです。
「海外ロングステイ相談室」というウエブサイトを運営していることもあり、ここにはいわゆる「相談」ごとが多く寄せられてきます。
そして一時期寄せられる相談ごとの大半が、ある特定の日本にあったハワイ不動産会社に関するものばかりという一時がありました。ちょうどその会社が倒産した頃です。
そしてその相談ごとはほぼ、今の溶岩流が迫るハワイ島プナ地区の不動産のことに集中されていました。
相談者自身そのプナ地区に土地不動産を所有していて、そしてなぜか家を建てるわけでもなく、そもそもそこを訪れたことすらないまま、何十年もたただ所有し続けていて、ただただ固定資産税を支払い続けているという人たちがほとんどでした。
そういう相談者たちに、本当の市場を説明し、郡からの州からの実際のデータを見せ、購入時の支払った金額と実際の市場とのトンデモナイ大きな差を示し、時に嘆かれ、時に怒られたりもしました。
本当は何十年も支払っている固定資産税のその安さ、それで気が付くべきでした。
いや、、、おそらく本人は気が付いていたのでしょう。
気が付いていたけど、でも認めたくなかった、ということかもしれません。
安い固定資産税です。
毎年支払い続けていくのに困難な額ではまったくありません。
ならば、このままでも良い、、、何も現実へと向く必要はない、、、。
誰も困りやしない、せめて夢だけはずっと持っていられる、、。
何しろ、当時の市場価格の7倍8倍もの金額で買わされたのですから、どうやったところで同じ金額で売却できるわけはありません。
ましてや相手の会社は倒産し、逃げ得です。
やりきれない怒りをぶつける場所はどこにももうありません。
逆に売却をしたら、現実の世界を見てしまったなら、その怒りは自分へと戻ってくるかもしれないと想像もしてしまいます。
だから、先延ばしを選択します。
もちろんそれで良いのだと思います。
何も苦しむことをわざわざしなくてもいいと思います。
そのまま持ったまま逝き、あとは子供に託しても、許されるのだろうとも思います。
いつかは誰かがそれを誰かに売却するか譲渡するかをしなくてはなりませんが、何も辛くなる当人がわざわざそれをしなくても良いのだと思います。
いざとなれば固定資産税を滞納して、そのまま州に寄付するから、、。
まさか、、、。
僅か数千ドル程度(日本円で100万円以下)の市場性の土地不動産に対して、郡役所はそうそう競売を行うことはできません。
税金で予算を組む役所ですから、赤字となる業務はそうそう許可されないのです。
だから固定資産税を滞納していくと、今はもう延々督促と延滞利子が加算されていくだけです。
抵当権は何重にもつきますが、しかし一向に競売とはなりません。
州も郡も没収はしません。
没収してしまうと、役所がその土地区画の固定資産税の支払い義務者になってしまうからです。
だから延々そのままです。
そのうち市場価格より滞納額が多くなり、あとはもうどうしようもなくなります。
所有者は不名誉な延滞者としてずっと記録に残ったまま、そのままです。
今そういう土地区画がプナ地区にはたくさんあります。
草木がぼうぼうで、隣人へ被害をもたらしている日本人所有の土地区画がたくさんあります。
もちろんこれからもずっとそのままでしょう。
僕の「相談室」では、相談者に対し性急に答えを求めたり、ましてや強引に誘うということはしません。
きっとその真逆です。
その意思はあくまで先導することなく、自発的なものでなければと思っています。
でもこの溶岩流のことが起こってからは、時々、果たしてそれが正しかったのか分からなくなる時があります。
現実に、実際、昨年の秋口以降、南プナ地区の不動産はほぼ市場が無くなってしまっています。
そして今奇跡が二度起こり、130号線の寸断が回避されたとて、しかしこういうことがあった地域に、やはり現実にはそれ以前の市場性を求めることはもう叶わないでしょう。
本当は不要なのに、でも購入時との金額と実際の市場金額とのあまりに大きな差の中で、その決断を延ばし延ばしにしていた方たちのその自主性を、僕はずっと尊重していました。
大丈夫、気の済むまで考えて下さい、いつまでも待ちますから、とそう伝えていました。
しかし、、、今は例え売りたいと決断されても、そもそもその市場が無くなっているという状況です。
予想もしていないことでした。
でも確かにこれは現実に起こったことです。
そもそも不要だったら、もう建築も何もすることはないと思ったなら、やはりその時点で売却するべきでした。
できなくなるということもある、今回それを初めて知りました。
これからは、このハワイ島プナ地区に家や土地を所有している日本の人たちにとっては、思案するべきことはますます多くなるのかもしれません。
現実としては、まず火災保険の内容ががらりと変わることになります。
次の更新の時には、だからカバー額などを要チェックです。
おそらくディダクタブルというのも入っているでしょうから、そういうことも知っておかねばなりません。
ディダクタブルというのは、米国の保険ではよくあるもので、例えば健康保険でもこういうのが入ったタイプのがあります。(余談ですが僕がサンフランシスコに住んでいた時は、裕福ではなかったこともあり、いろいろなタイプの保険を調べて、結果1500ドルディダクタブルの保険に入りました。風邪くらいでは病院には行かないから高いフルカバーはいらない。だから医療費が1500ドルを超えるような大きな病気の時だけ保険がカバーされればいいと。つまりそれ以下は保険適用外で。)
今までの火災保険なら、フルカバーで、例えば溶岩流が流れてきて火事となっても、保険が満額下りるとなっていました。
でもいくつかの火災保険会社では、この溶岩流の件以後の更新では、既にディダクタブルを適用し、つまり例えば5万ドル以上の被害でないと保険はおりない、ということだったり、所有者にとっては厳しい内容のものになってきています。
もちろん今後は年々課税評価額自体も下がってくることになるでしょうから、余計に保険適用の額も低くなり、そして反比例してディダクタブルの率が高くなっていくことになるのでしょう。
ところで、日本人の所有者は結構火災保険に入っていない人が多かったりするのですが、その反面本土から移り住んできた米国人は当然のようにほぼ皆入っています。不思議な現象です。
日本人にとっては、そこは別荘だから、、、なのでしょうか?
保険が無いということは、当然燃えたらそれきりです。
保険の本場、そして元来土地の価値はあまり認めず、造成しインフラを整備し建物を造りはじめて不動産価値となる米国ではやはり火災保険は必ずあって然りのものです。
考え方なのでしょうが、不思議な感じがします。
でももちろん考えた末のことなら、それは考え方だと思い尊重されるべきでしょう。
でもその理由が、知らなかったから、、では、どうでしょう。
1年2年ならそれもまだ理解します。
しかし10年も経ち、知らなかったから、では、やはり済まないのではと思います。
所有した以上は責任が発生します。
火災保険に関わらず、所有した以上は、様々なことに対して「知る責任」があり、「する義務」もあるのは当然のことです。
冷たい言い方だとは思いますが、何十年も経ち今だに自分は騙されたから、被害者だから、では済みません。
そもそも被害を訴えるにしても時効というものもあるのです。
さてそれでは20年も所有し続けていて、今何が知りたいですか?
いつ値上がりするか、ですか?
値上がったでしょう。
あのリーマンショック前にグーンと値上がったでしょう。
はい、気持ちは重々理解します。
例え当時の本当の市場で日本円換算で100万円にも満たなかったとしても、自分が実際に購入した支払ったのはその10倍近い800万円900万円だったのだから、、、。
だから例え米国住宅バブルの際にそれが400万円になったからといって、でもそれだけでは自分が支払った金額の半分にも満たない、、、とその時を逸したとして、、、はい、気持ちは理解できます。
でもそれでは出口は永遠に現れません。
しかもバブルというのは日本でもそうであったように、再び訪れることは、少なくても我々の生存中は無理でしょう。
「今」を生きる必要があります。
「今」だけを想う必要があります。
過去は過ぎました。未来は不確定です。
今ある条件で、その中で最大限のことをした方がどうしたって建設的で健康的です。
何事も放置して留めて置くより、踏ん切りをつけ別のことをして楽しんだ方が良いというものです。
例えばいっそ、発想の転換で、不動産にこだわるのを止めるのはどうでしょう?
好きだったのはハワイであって、そもそも不動産ではなかったのでは?
だからハワイ島が大好きなら、30年もほったらかしの土地を売り、その売った現金で例えば今品不足で貴重なコナコーヒーを買い、それをネットで売ってみるのも例えばどうでしょう?おもしろいのでは?
現地の人とも文化とも交流できますし、お金だって少なからず生むでしょうし。
何でもいいのです。ハワイ島と繋がれるのです。
いろいろあるのです。キルトだって、はちみつだって、不動産以外の宝物もあの島にはまだまだたくさんあるのです。
ハワイと繋がる方法はいろいろあるのです。
少なくても土地不動産ではハワイと繋がれないことはもうはっきりしたのでしょうし、、。
そもそも、土地を売る際には、売れるまで一銭の持ち出しも無いのが米国の不動産取引の良い点です。
無料で、持ち出しなしで、売り出しておけるのです。
売れたら、かかったものが差し引かれて決済金が指定の銀行口座へ振り込まれてくるのです。
つまりあなたが事前に支払うお金はまったくないのです。
売りに出さねばそもそも始まりません。
そして売り出しにお金はかかりません。
売れたら、次のこと、大好きなハワイ島の不動産以外の宝物を掘り出してみてもいいのです。
騙されたことは不幸なことでした。
でも諦めたらそこで終わります。
あんなに大好きだったハワイを見聞きするのも嫌になるのは辛いことです。
そもそも目的は不動産ではなかったはずです。
ハワイそのものが目的だったはずでしょう?
あの雰囲気全てが。
いろいろやってみましょう。
思いつくままにいろいろやってみましょう。
チョコレート、コーヒー、パパイヤ、フラ、キルト、料理、言葉、、、、、
輸出入もできるでしょうし、ネット講習も可能です。
そういう時代です。
楽観と達観です。
何とかなります。
まずは変わろう、やろうとすることです。
もちろんその時には「海外ロングステイ相談室」も誠心誠意お手伝いいたします。
きっと良い年になります。
奇跡は確かに起こったのですから。
アロハの想いをかの地の友たちへ
Aloha, Our thoughts go out to our Ohana in Pahoa.
笹本正明
海外ロングステイ相談室
Twitter:https://twitter.com/hawaii96720