それでも、ハワイ行きますか? の続き
ハワイで賃貸生活。
不動産を所有しないで、しかもホテル住まいでもなく、長期間暮らしたい、と思う人は多いのではないででしょうか?
たとえばどういう賃貸物件をイメージしていますか?
高層のコンドミニアムで、窓の外にはワイキキが一望できて、せっかくハワイで暮らすなら、そんなイメージですか?
すみません。いきなり現実ですが、ワイキキあたりのコンドミニアムは、ほとんど老朽化しています。
フルーイのです。
セマーイのです。
開発許可が厳しいアメリカ、なかでもハワイ、ワイキキはもっとも厳しい場所のひとつです。
ある地域ごと段階的に計画的に開発するのがあちら流。
個人の自由はありません。(アメリカはこういう場合そうなのです)
1970年にある地域一斉開発、1980年ある地域、その後遅れて2000年ある地域、という具合。
おまけにあのあたりはリースホールド物件が圧倒的に多く、地主の意思なく、改良できません。(ハワイは歴史の成り立ちから、借地が圧倒的に多い地域です。カメハメハ王朝の流れを汲む団体と王朝末期に権力を握っていた白人地主、今でもこの両方がハワイの大地主です。)
中古市場が活発なアメリカ不動産、だから1970年に建てられたコンドミニアムは今でも現役です。
リペイントされ、リモデルされ、一見良さそうです。でも大きな声では言えませんが、やっぱり細かな修理は時々必要です。それに設備も、常に最新式に慣れた日本人からすると物足りないでしょう。それに、狭しい、、、、何よりもフルクサーイと思われるでしょうね。
ここはワイキキを離れましょう。
たとえば真珠湾の西側、昔倉庫外で治安悪いと言われていた地域が再開発され、そこにどんどん瀟洒な建売できています。海も近いし、ごみごみしていないし、ピカピカです。ワイキキと同じお値段で、格段良い物件が買えますし、借りられます。
しかもそこからワイキキまで車で30分。(でも、あの悪夢の渋滞がありますので、時間は要相談ということにしておいたほうが良いですね)でもそこで1ヶ月も暮らせば、きっとワイキキ行きたいとは思わなくなりますよ。
賃貸で気をつけたいのは、期間です。
アメリカではアパートメントやコンドミニアムは契約したら最初の1年間は必ず借り続けなければなりません。(たまに2年という契約もあります)
ようやく1年が過ぎてマンスツゥーマンスとなり月ごとの契約に変わります。
日本のように敷金とか礼金はありません。入居時にデポジットを通常1ヶ月分(2ヶ月の場合もありました)払うだけです。
しかし保証人制度のないアメリカは借りる時クレジットヒストリーがものをいいます。これが良くない人、もしくはヒルトリーのない人は入居を断れます。ですから現実的には現地で履歴のない日本人は、普通のアパートメントやコンドミニアムを借りることは難しいです。
だから初めての人は結局、日本人用の、外国人用の、現地相場よりも割り増しのアパートメントやコンドミニアムに入居する場合が多くなります。
1年も2年も借り続けないという人には、このブログの中でも時々ご紹介してきましたが、バケーションレンタルが何と言ってもお勧めです。
通常1週間単位で貸し出されますが、一日でもOKというものもあります。
ところで、これまで散々けなしてきましたけど、ここでハワイの良さをひとつ、ご紹介します。
日本にも豪華な別荘がたくさんあります。
設備も整い、贅の限りを尽くした別荘地も少なくありません。毎日どこかで豪華な別荘が、今日も建築されています。
しかし残念ながら日本には、そういうリゾートの「賃貸市場」がほとんど存在しません。
自分の別荘は自分が使うだけで、使わない時はそのまま空き家です。
所有者の方たち皆さんご多忙です。そうそう豪華な別荘に行っている時間はありません。(もったいない)
管理会社に委託していても、空き家はやがて傷みます。かび臭いニオイがしてきます。
そのうち放置物件が多くなります。
人気のないうら寂しい過去の別荘地、時々見かけます。
こうなると悪循環で、どんどん寂れだします。
一旦寂れだしますと、価格は暴落しますし、買い手も見つからなくなりますし、放置物件ばかり増えだし、また余計寂れます。
世界のトップブランドといっても過言ではないハワイには、リゾート賃貸市場があります。
欧米の旅行者は1、2週間、そこで我が家のように暮らします。(ホテルは泊まると言いますが、バケーションレンタルはやはり、暮らす、です)
プロパティーマネージメントカンパニーを使ったり、最近では個人所有者たちが自分たちでグループをつくり、バケーションレンタルとして自由に賃貸しています。
自分たちが使わない期間、人に貸すことにより、家は生き、利益も生まれます。西洋の合理的発想です。
利用する側としてみれば、毎回違った個性の別荘を気軽に我が家のように使うことができます。しかもホテルに泊まるよりもずっとお得な金額です。
ホテルに泊まり毎日レストランで食事、お金もさることながら、いちいち着替えてかしこまっては面倒です。
朝起きてパジャマのまま、裏庭のプライベートビーチを眺めながら、朝食。
スーパーや朝市で買ってきたフルーツ、自分で釣ってきた魚を馬鹿でかい冷蔵庫に入れ、、、、だってそこはハワイの我が家です。
一週間の後、もし喧騒が恋しくなったら、老朽化のワイキキのコンドミニアムのバケーションレンタルもいいでしょう。
むき出しのパイプ、ひんやりしたペンキ跡、狭さ、窓から見えるワイキキビーチと車の騒音と人の声。そこのラナイでスクランブルエッグ、これも良いです。学生気分を味わえます。
シダに覆われた5ベッドのお城のようなの高台の一軒家、シャンパン片手にのんびりジャグジー。
いつものハワイでないような気分。
夜風が心地よかったりします。虫の声を聞きながら高台から遠くのワイキキの灯かり眺めてください。
そういう景色、それもハワイです。
ハワイのこと、少し褒め過ぎました。
でもハワイ、何度でも言いますが、やっぱり物価高いです。
よく言われている<ハワイで年金生活>、「本当ですか?」といつも思います。
ハワイ州で夫婦二人が生活していくためには、やはり30万円は必要でしょう。
特殊な税金(ホノルル郡付加税というものがあります)がかかるオアフ島や、高級コンドが立ち並ぶマウイ島なら、もっともっと必要になるかもしれません。
どうやって年金で生活できますか?
ハワイ島、カウワイ島には行かれたことありますか?
ホノルル、ワイキキばかりがハワイではありません。
また次の機会に紹介しますが、最近ハワイへ何度も旅行されている方で、こういうネイバーアイランドへ目が向いている方は少なくないようです。
適度に栄えていて、そしてのんびりしていて、人が良くて、環境が良くて、そういう当たり前のことが、いざ生活と考えると、重要になるからでしょうね。
のんびりでも、まったく何もないでは困りますし、毎晩車と人の声でうるさいのも困るのです。
今更学生向けのような老朽化したワイキキのコンドミニアムに大金を支払うくらいなら、同じお金でハワイ島のカイルアコナ近郊の一軒家を購入する方が、そう考える人が増えてきたということは、それだけハワイの楽しみ方を皆さんいろいろ知りだしてきたことの現れでしょう。
本当に少し前までは皆が皆、ワイキキでしたから。
ハワイの杜、僕が時々このブログに載せているその場所も、いくつかのバケーションレンタルです。
いつの間にやら知り合った人から、何気なく探したインターネットサイトから、本当にたくさんの種類のバケーションレンタルを知りました。ハワイの杜は、そのなかで、そこに暮らす近所の人たちも含めて、特に気に入った場所のことです。
そこを我が家として、しばし疑似体験。
近所の人との交流も思っている以上にあるし、何よりサンセットを見ながら我が家で飲むビールは良いものです。
ハワイ、そんなに良いところですか?
これだけ言っても、もし、それでもお好きと言われるのなら、、、、
ハワイの杜へどうぞ。
歓迎します。
BY 海外ロングステイ相談室
posted by 海外ロングステイ相談室 at 21:23
| ホノルル ☁
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○ハワイは嫌いです。